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 砂上のエピタフ 
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2010.12.30 (Thu)

イコノクラスト1 初陣

イコノ

というわけで、榊3つの最後のイコノクラストです。
ぶっちゃけ全部黒いの選んじまったw
白い榊さんも読んでおくべきたったのかw

ちなみに次の3つのファンタジーラノベは、いずれもアニメ化してる
萌え系というかヒロインに比重を置いたラノベが続きます。
女の子が可愛く魅力的に描ける技術を盗めれば……と思うけれども、
そんなこと果たしてできるのか! とも思わなくも無いです。
あと榊に馴染んだ後の、他の方の文章に触れるのが少し怖い。

多分、予測しようとすれば、適当に5つくらい挙げれば、
アニメそれなりに知ってる方なら、普通に全部含まれるんじゃないかしら。
ちなみにハルヒは含まれてませんとだけ、ヒント。
そもそもそいつはさすがにファンタジーじゃねえ。

【More・・・】

絵柄はまぁ絵柄として、シチュエーションもありきたりなのですが、
内容は一回りリアルで、そして一段と踏み込んだものになっています。
さすが黒さに定評のある榊さんと言うべきか、食い込んでいます。

ぶっちゃけ基本構成はエヴァと変わりません。
それをもっと現実的に書いている、と言えば、それだけかもしれません。

あと、この作品で特徴的なことといえば、その専門用語の特殊さ。
Fateとかその典型なのですが、伝説上にあるものを違う意味で用いて、
壮大な解釈をすると、皆様の厨二病因子が喜びの声を上げます。
これはそういうイメージ喚起をうまく行っているところがあります。



P12<イコノクラストの文字的意味>
珍しくこの説明が役割を果たしていたりします。
イコン(聖像)くらいなら、聞き覚えがある言葉かな。
クラストはクラスター爆弾と同義の、粉砕のようなニュアンスだお。
結構、このタイトルをかみ締めると、意味が重なって面白いです。

P13~P18<序章>
遠まわしな説明と、壮大なプロローグ。
最初のタイトル字義解説がフォローして、崩壊を予感させる。

P18~P21<神殺し>
常識的な言葉のイメージを利用した破戒。敢えてその字義に乗っかって、物事を強烈にしている。
あと普通に考えてすごいシーンですが、静かに書くことに集中していて、物静かなのも異様。

P24<巫女の嘆き>
常識がこちら側と違う世界でも、こちら側に即するような誠実な価値観を持っていると、
主役っぽさが出たり、感情移入を呼び起こして、注目を浴びやすくなる。

P28<『災イ存レ』と神は言った。そして、災いがあった。>
旧約聖書の有名すぎる序章のオマージュ。光あれ!

P29~P36<日常のネットゲーム>
よく頑張って、ゲームRPGの世界を文章にしました!
行動→役割説明、行動の意図説明  の汎用性の高さは異常。

P37~P42<英雄願望>
逆にこれはもう少し大きく視れば、日常の変化願望とも見て取れる。
物足りなさを感じている状態を表す日常の状態を描写した上で、
非日常の冒険トラブル・日常変化に持ち込んでいく典型的初期状態。

P43~P46<日常のヒロイン登場>
登場シーンを勢いつけて、さらにその事態が落ち着いてから、ヒロインの紹介。
オーソドックスなギャルゲ的導入。ものすごく汎用性があったりする。

P47<従姉妹>
恋愛フラグを適度に分散化させつつも、失わせないという絶妙なポジション。
さらにその想いの誘いやすさ、イベントの豊富さには、当社としても魅力を(ry

P48~P51<英雄願望その2>
さらに共感を求めるように英雄願望を説明。
ここまで強調すると、その夢をなぞる展開が来ると、読者に期待させる。

P54~P59<ワープ>
まだ登校すらしてねえのに、はええよw
もうちょい普通は日常に突っ込むよねw
と思わせつつ、その辺のさじ加減が、小説の分け目にもなってそう。
現実を重視するか、非現実を重視するのかについて。
この小説の場合は、、読んでみれば、その悪趣味が分かるけど、
少年の理想化された英雄願望を、現実的になぞらえるのが目的。
よって、ファンタジー世界のリアリティと赤裸々さが大事なので、
こういう風に、さっさとファンタジーにぶち込むのは、賢明。


P59~P68<異世界プロローグ>
設定ラッシュ半端ないけど、ここでは理解する必要はほぼない。
あと後から主人公が来たときに説明するから、安心できたりする。
物量としては、ひたすらこの儀式の労苦とリスクを説明した上で、
ようやく目的の説明に踏み入る。世界観説明としては、やりやすいのかな。
最初に実際の苦労→この世界での意味 なら、苦労なら説明されると分かるし、
その後にこういうことだったのかー、のカタルシスもあるし受け入れられやすいのか。

P69~P71<敵さん>
目的の後は、その障害(ここではその打破それ自体が、目的になってたりする)を紹介。
あと異世界召喚でも何でも、こういう救世主待望系には、今の人達が状況を打開する鍵を、
何らかの理由で使えなかったりする理由がそれなりに設定されていたりする。

P85<異世界ヒロインの描写>
お人形的模範的芸術的美しさを頑張って表現していたりする。
あとこの完璧さから主人公のヒロインの理想像を連想させるのも上手い。

P87<現実との雰囲気の違い>
「俗っぽい入り込む余地が全く無い」「生身の俗身がこの少女には欠落していた」
「全く浮ついた感じがない」「集まれば、その雰囲気が礼拝堂に変わってしまう」
いろいろと現実との雰囲気・緊張感の違いを上手く表しているシーンだったり。

P97~P98<代行者の生態>
次章の開始時に敵の特性・存在目的・在り様を説明。勢いを殺さない挿入。
あと、こういう無機質な敵を出すと、大抵味方サイドの人間模様のテーマが主題になりがち。

P99<異世界……だと……>
それを信じられないのを、フツーに描いている。
たじろぎすぎず、かといって信じきってはしゃがず、ただ確認を求めることしかできない。
こういう少年のリアリティある反応を、この小説はすごく大事にしている。
逆にそれを踏みにじる、幻想破壊をテーマにしているのも色濃いだろうけども。

P114~P124<レオンとアンジェリットの一幕>
本章のキリいいろことでの挿話。事件に後に関わることを思わせる。
適度に小幅なかかわり方を暗示させているけれど。

P131~P133<少年の興奮>
やっと願いのお膳立てが揃っていることに気付く。
しかし、その軽薄さを徐々に周りから、目の前から……。

P141<ネロの策謀>
無垢そうな世界でも、利用しようとしている側の人間はよくいたりする。
作品をよく引き締めてくれていたり。
今は別に悪人でもなく、やり方が狡猾なだけ。

P145~P150<姫巫女の緩み>
あまりにも「準備された」世界の人が緩んだ瞬間。
同時にこれまでの境遇とかを説明して、突き放した感覚を埋める。
しかし、その上で……。

P152<夜伽>
やはり極端なことで、驚かせる。やはり異世界だと思わせる。
……そして、やはりフラグクラッシャーにならざるを得ない。

P164<本当の私>
役割として忠実に育ち抜いてきた自分の存在感の危うさ。
人形めいた容姿といい、そのおあつらえ向きの素晴らしさ。
作られただけの危うさ、空洞の表情、無知の頼りない感覚。
自分には役割しかないような不安感を抱えている。

P167<システムとしての異世界>
そもそも英雄という役割が、緻密な社会システムでは存在し得ない。
仮に存在するなら、その英雄の扱いは確実に利害の絡みすぎた危険な恣意的なもの。

P170<味方>
主人公へ現実感を持たせ、そして安全を地に足をつけて考えてもらうための理性的存在。

P178<目玉焼き>
同じ人間がいる以上、平行進化論。異世界は、風変わりな異国の一種とも見れる。

P183<ネロの質問>
こういう何人も代表のいるシステム(今回は5人)のときは、
一人目立つ役割・人柄を配置すれば、代表させて把握しやすくなる。
読者はやっぱり全員覚えるとかムリスwwとかビクビクしてるわけだし。

P185<プロローグの真相>
イミフだが深刻なプロローグを、話が分かってきた中盤に再度説明。
って、尺を圧縮してたりするとはいえ、棄てプリと同じやり口じゃねーかwww

P190<従妹は現実感を補完する>
どこか夢中で浮ついた主人公の代わりに、リスクとか帰る保障を心配する。
あと「彼は英雄になりたいのであって、他人の掌の上で踊る道化師になりたいのではない」
というのは、いろいろとこの作品全体も象徴するようなフレーズ。

P200<イコノクラストは巨大ロボットである>
「すげえ」と「マジで」を感嘆気味につぶやき続けるのは、知性が無いがすげえリアル。

P210~P214<英雄が必要な惨状>
それは全然お気楽なものでないことは当たり前。
それをうまく静かな驚き呆然実感させている。
あと異世界ヒロインによって、この世界の人々のトラウマを
追体験させて感情移入させてるのも、一つのポイント。
そして、同時にそれは出来すぎている……。

P220~P221<姫巫女の本来の意味>
それは男を篭絡し、長い間留まらせ、奮起させ、意のままにするための手段。
いきなりのリアリティにそれなりに面喰らうところもなくはない。
まぁ伏線として、姫巫女器量必須、従妹の何気ない嫌悪感とかあったけれども。
システムが行き過ぎていると、ここまで計画が行き届いて歪んでいきます。
あとここら辺から、一気にこの世界の現実感が出てきたりする。

P225<その台詞はまるで意識せず、彼女の唇から滑り出した>
それは役割だから? 自分だから? いわゆるヒノカの葛藤。
計画通り思惑通りに進みすぎて怖くなり、自分として葛藤を求めるシーン。

P226<神と真空>
孤独を恐れた故の、創世の奇跡。その擬似的再現を、聖体を真空にして行う。

P238<イコノクラストの姿>
肥大化された筋肉と骨格。それを無理に抑えつけた歪なイメージ。
磔のキリスト、アイアンメイデンの連想。毒を以って、毒を制す。
不実の利用で、神への不実を上書きする歪さを兼ねている。
この物語を皮肉る一種の骨格を明らかにしている象徴的シーン。

P244<発狂する男>
失敗するとこうなりますよー、を暗示させます。

P250<レオンとアンジェリットその2>
第4代目とさり気なく綴って、主人公が特別でも何でもない部品と暗示。
システムの強大さをなぞらえる、外部からの観察者。

P264<代行者の気付き>
敵と味方で、視点が入れ替わる。
ある意味、敵が人間味が無くて、主人公も興奮しすぎだからできる芸当。
お互いを挟みつつ、形成もその度入れ替わり、テンポ自体はいい。

P269~<その力の発揮「束ねろ」>
全て備わって、またその全てを調整してくれる全能感と興奮の果ての蹂躪。
P272~P273の見開き扉絵で狂気を示しつつ、そして……。

P286~P288<解説>
便利だね!



ぶっちゃけ、やな予感振りまきまくって、終わっただけだったりするwww
地雷仕込みやがって、あの野郎wwwまぁ読むのは苦ではないけど。
どう見ても、大御所になってからしかできない尺の取り方です、本当に(ry

まぁでも、やっぱり多分にいいモチーフとか、テーマを内包しています。
主人公への問いかけ、ヒロインの危うさなどこれから露呈してきそう。
そういう意味では、次巻への上手い引きになっているかと思われます。
私は買わないけどな!w 

でも、榊さんは私の延長線上的にラノベ目指すなら、の上手い先例です。
そういう意味では、戸惑ったら、それなりに指標にしたい作家さんと思います。

さあ、しっかりした文に浸りすぎて、次の作品がとっても不安だ!w
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