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 砂上のエピタフ 
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2012.12.16 (Sun)

【Thema songs】 痩せぎすの手 解説コラム

 9と10のトラック更新です。
 この辺は比較的自由にやってる人の多い曲番ですね。
 こちらもそれぞれ別方向に振り切れてみた歌詞になりました。

【More・・・】

『痩せぎす』……痩せていてギスギスしている様子。またはギスは魚の鱚(キス)から来ているという説も。骨ばっていて、貧相な様子を形容する言葉です。『痩せすぎ』も意味は近いけど、『痩せぎす』の方がもっと不健康で痛々しい感じのニュアンス。


<解説コラム>

 トラウマと一緒に生きることを綴った歌詞です。もうちょっと主人公を痛めつけたかったのですが、歌詞だけだと難しいですね。やっぱり小説でこってりとやりたいなぁ。

 幼少期でも青年期でも、私にとってトラウマに類するもの(嫌悪感、怨恨、横暴、理不尽な要求)は日々生きていく中で尽きないものです。トラウマについて考えるのは不毛なことです。建設的にそのトラウマを平気になるためならば、それについて考えることはある種生産的でしょう。しかし、基本的にどうにならないからトラウマになっているわけで、それに囚われてしまうのはマイナスでしかありません。まして憎しみの感情に呑まれては、憎んでいるものに自分が縛られるという最も好ましくない悪循環に陥ってしまいます。

 私には自分自身を最大限コントロールしたいという願望があります。ですから、習慣や心の動きも調整しようと働きかけます。それでもこのトラウマティックなことに関しては、なかなか痛みが消えません。むしろたまに悪化しています。ですが、そういう鬱屈が私の奥底にあるからこそ、私がまだまだ書き続けなければならないのだとも思います。

 また、この歌詞では最後に少しだけ救いがあります。痛みを味わってきたから、その分誰かに優しくできるかもしれない、という論理です。痛みを味わってきた分、傷ついた人の気持ちが分かるとでも思っているのでしょう。でも、それはすごく甘っちょろい希望です。実際は痛みに打ちひしがれる人に、他人が施せることなんて機能的なことくらいしかないのに。自分さえどうにもならないのに、他人をどうにかできるなんて余計にあり得ないのに。家族さえ全部を知らないのに、他人など全部知って救うことなどできないのに。でも、そうできるはずだ、と思い込んみたいのです。あのつらい経験が絶対的に無意味で、自分がその痛みに負けっぱなしだと認めたくないのです。痛めつけられただけでは、優しくする方法など知らないでしょう。心からの正しさや優しさを与えることはもうできず、ただただ精一杯震えながら紳士を演じるしかないというのに。もはや道化に等しい滑稽な復讐劇でしかないというのに。それでもその人はトラウマを与えた人とは違う、と意地を張り続けて、その優しい仮面を自分自身と一体化させようとするのです。正体は痩せぎすの手でしかなくても、その人は人生を賭して抵抗し続けるのです。可哀想ですが、とても愛すべき抵抗だと思います。そんな闘いを続ける人を、私はずっと書き続けていくのだと思います。
  

Near Song:『HOME TOWN』Hysteric Blue
”このまま
 刻み続ける未来を愛することが出来たら
 深い傷も優しさに 生まれ変わる”

Hysteric Blueは軽い感じと見せかけて、
演奏がしっかりしてるわ、ドラムの男性の歌詞が上手いわ、
ボーカルも声と雰囲気のバリエーションが豊富だわ、
実力のしっかりあるアーティストだったと思います。
4番目のMILESTONEというアルバムがとってもオススメ。

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20:00  |  Thema songs  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

■痩せぎすの手
これも後ろめたくなる詞です。自分にも後ろ向きな感情に支配されやすい部分があるので耳が痛いです。
特に精神的な苦痛というのは他人に理解されなかったり、最初からわかってもらえないと諦め、自ら塞ぎこんだりして、厄介なものだと日頃から感じています。

■覚醒
こっちはものすごい覚悟を抱いている内容ですが、やはり重たいものを感じました。アニメでいえば、最終クールの主題歌的なイメージがあります。紆余曲折があって成長はしたけれど、どこか遠い存在になってしまった主人公を見守る視聴者の心境みたいな。勝手な思い込みですが。
nagomi |  2012年12月18日(火) 01:10 |  URL |  【コメント編集】

●それぞれの孤独の歌

○痩せぎす
 私も飄々としてそうですが、書いている題材が暗くなりがちな通り、後ろ向きな感情は尽きません。そういうときは、いつもそんな感情に囚われては、余計に救いようがないぞ、と戒めて、何とか振り切っています。それでも楔は抜けないから、繰り返すばかりなのですが。
 精神的な苦痛は言わなければ分からないけれども、言っても分かってもらえることは少ないですよね。個人的には自分で自分を見てあげるのが一番早い気がしています。でも、思い直しただけで解決しないから、苦痛として確実に存在しているわけで……。うまい復帰の仕方をたくさん用意しておきたいものです。

○覚醒
 解釈が大体合ってるんですよねぇ。このモデルも裏主人公みたいな出方するし、いろいろ見過ぎていつの間に他キャラから抜け出したキャラクターですし。痛ましい覚悟という言い方はできると思います。とはいえ、その悲痛さと荒々しい純朴さに私は惚れたわけですが。うまく意図を汲んでくれて感無量です。
村瀬薫 |  2012年12月18日(火) 19:54 |  URL |  【コメント編集】

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