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 砂上のエピタフ 
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2012.05.27 (Sun)

第9話 手と手を差し伸べ合って

すっごいお待たせしました。

2~4月は仕事が修羅場ってたり、他の作品書いたりで、
まともにこっちに時間を費やすことができませんでした。

ようやっと落ちついたので、リライトを更新します。
1章の大幅書き直しはこれがラストになります。
つーか、ここまで約1年かかってんぞ、おい。
でも、合計17万字くらい書いてるし、無理もないのか……。

ヒカコリライト 第9話(240603修正


続いて、リライトにより変更が生じた幻想避行編までの書き直し、
及びhtmlの整形作業を順次行なっていきます。
ここは大きな筋書きの変更はありません。

その次に幻想避行編とエル戦の間に1つ、エピソードを加えます。
中盤の翼くんの影が薄いことについての救済措置です。
これは今みたいにhtmlでここに乗っけて、短期連載したいと思っています。

これに伴って、章の枠組みを最調整します。
『光は鼓動する』は全部で5章編成となります。
ざっくり言えば、今の1章と2章をそれぞれ2分割ずつにして、
最後に3章をくっつけるだけです。

リライトを反映した1章はこんな感じになります。
目次つけてアップロードすると、なんか達成感がすごい。

ヒカコリライト 第1章

つまり、あとの大幅加筆は上記の2章追加エピソードのみです。
大体の登場人物は想定してるのだけれども、
ちゃんとした筋書きはまだはっきりしてません。
タグを編集しながら、考えていこうかなと思います。

なお、今回のエピソードはそんなに難しい局面でもないのに、
やけに描写に悩むことになりました。
追記に没エピソードを置いておきますので、興味ある方はどうぞ。


【More・・・】

第9話 差し伸べられる導き


藤原優介は厚い書物を抱え、慣れた手つきで目的のページを開いていく。

友達……親しく交わる相手のこと。

『広辞苑 第3版』より

「ふむ。『親しく』と『交わる』も調べるか」

「藤原先輩……」

 早乙女レイは図書室に通りかかり、偶然にその光景を見かけてしまった。
 真剣な面持ちで、小さく声に出しながら慎重に意味をたどる。
 藤原の至って真面目な行動はレイにとって……。

(正直、キモいよ……。
 ああ、でもそんなこと正面から言えないけど、放っておくのも気になるし……)

 上ずりそうになる声を抑えて、レイは話しかけた。

「藤原先輩。そんなこといちいち調べてどうしたの?」

涼しげな顔で、藤原が振り返る。

「いちいち……か。 変か?
 僕にとってはいつも通りのやり方なんだが」

「変だよ!
『恋』を辞書で引いて、想いに胸をはせる乙女じゃないんだから!
 藤原先輩、何をそう悩んでいるの?
 誰かと友達になろうとしているの?」

「久白に近づきたいと思ってな。
 少し考えていた」

「翼くんに?
 そんなこといちいち思いつめなくても……」

「こうしてしまうのはクセなんだ。
 とはいえ、こうしてばかりいても始まらないな。
 やはり『近づくことの専門家』に教えを請おう」

 そう言って、藤原はあらかじめ準備していたようにPDAを手に取る。

「兼平 子規くんか?
 こちらは藤原 優介だ。
突然にすまない。相談があるんだ。
 空いている時間に会えないだろうか?
 そうか。今時間が空いてるんだな。
 ならば、場所は……」

 レイは『近づくことの専門家』の正体に、今度こそ表情が引きつるのを抑えられなかった。

「早乙女も一緒に聴かないか? 参考になると思うぞ」

「僕はいいよ。お好きにどうぞ……」

 とはいえ、この奇天烈な取り合わせが気になり、レイは聞き耳を立てていた。
 購買のスペースのテーブルで、藤原と兼平が向かい合わせに座る。

「なるほど。近づきたい相手がいるんだ。
 相手は誰? その人との関係は……?」

「相手は久白 翼だ。彼とは―――――」

 藤原の状況説明が進むにつれて、兼平は顔をしかめていった。

「話を聴くに、藤原先輩と久白翼くんは十分親しい関係だよ。
 今更、近づくことを恐れる必要はない。
 率直に傍にいて話をしていけば、普通に信頼関係が築ける。
 そもそも警戒されてないなら、何か用事を作りながら傍にいれば大丈夫」

 兼平の何とも真っ当な正論に、レイは不本意ながら安心する。

「そ、そうか」

「そもそも……」

 兼平は調子を変えて、息を吐く。

「ボクの神聖な偵察スキルは簡単に近づけない相手に使う技術なんだ。
 その人の在るがままを尊重するために、気づかれないように見守る。
細心の注意を払う熟練を要する気遣いなんだ。
 修羅の道に進む覚悟もできないまま、簡単に踏み入れちゃいけない。
 用いずに済むのならば、それはすごく幸せなことなんだ」

 兼平の熱弁は変な方向にヒートアップしていた。

「ああ、にしても、最近ボクの偵察活動がピンチなんだ。
 愛しき陽向居さんを偵察していても、なぜか見失ってしまう。
 これまではこんなことなかったのに、どうして……」

「む? 陽向居がか?
 確かにそういえば授業以外で最近あまり見かけないな……」

「目を凝らしているはずなのに、姿が消えるんだよ!
 ああ、ボクの神聖な活動を何が邪魔しているのか!」

「……うん。それは大変だし、気になるな。
だが、先にもう一つ教えてくれないか」

「んん? ああ、確かにこう時間を無駄にはしてられない。
 偵察を再開するためにも、早く先輩のお悩みを解決しよう」

「十分親しいのなら『用事を作りながら傍に』と言ったが、
用事ってのはどう作ったものか……」

 兼平は頭を掻き毟り、ああそんなの簡単だよ!と言わんばかりにドンとテーブルを叩いた。

「デュエルすればいいじゃないですか!」


 藤原優介は人付き合いに疎い。
 何気なく親しく傍にいることが、どうにも上手くできない。
 どうしても何か違和感をいちいち気にして、そのまま傍にいることができない。
 アカデミアに入ってから出来た二人の親友も偶々できたようなものだ。
 丸藤亮に天上院吹雪。
 灯台にいればいつの間にかそこにいた仲間。
 しかし、今は決まった場所もない。
 フリークス・バスターズの活動も情報なしにはやりにくい。
 そもそも翼は斗賀乃との闘いで傷ついている。
負担をかけずに、傍にいて励ましてやりたかった。
そのために『デュエル』をする。
 いい案だ。確かにいい案なのだが……。

「どうにも安直じゃないか?
 このアカデミアは何でもデュエルすれば解決するようにできている……」

 藤原の勘ぐりに、精霊オネストがため息をつく。

(考えすぎですよ、マスター。
 もっと単純にやりましょう……)

 空回りする主人を、オネストは寛容に見守っていた。
 マスターが前向きな空回りをできるこんな平穏。
 オネストにとっては、それだけで微笑ましい大切な日常だった。
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20:26  |  ヒカコリライト  |  TB(0)  |  CM(9)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

nagomiです。
いきなりですいませんが、ブログの相互リンクをお願いしたいですが、よろしいですか?
nagomi |  2012年05月27日(日) 22:37 |  URL |  【コメント編集】

お久しぶりですー。

ブログで私と同じ感じのリライトを始めているようですね。
相互リンク了解です。
そちらもリライト完走、頑張ってください。
村瀬薫 |  2012年05月27日(日) 23:41 |  URL |  【コメント編集】

●管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2012年05月29日(火) 22:26 |   |  【コメント編集】

●タイトルマッチ

どこまで進んでいたかちょっと忘れていたよ! 編。
でも、思い出すために読み返すのもちょっと楽しかったりもします。

ワカメなにやってんの 編。タッグフォース3の彼の設定は無茶苦茶強引なのに、なんか別にいい気がする?

……かと思いきや、後半での藤原先輩はさすが。
伊達に20歳越えの高校生じゃありません。
この彼になら掘られても構わ(ry
「僕を頼りに思う存分、君は君でぶつかっていってほしい」
これは言われてみたい! 痺れる!
超kunai |  2012年05月31日(木) 17:10 |  URL |  【コメント編集】

●作者も読み返しながら書いてる

なのだけど、やはり読み返さなくてもいいスパンでやりたいところ。
でも、自分でも読み返して、少し面白いと思ってしまいました。
そんなこんなで、こんばんわ。

ワカメ回です。
最初では出せなかった天然っぽさと痛さを出してあげました。
ただの柔らかい先輩ではない人間味が出てきたかもしれません。
TF3は酷い設定なんですが、悪ノリもあそこまでいけばオッケー!

オネストさんと鍛えている(意味深)だけあって、
男前度もそれなりに上がっていたようです。
自分が救われない場所に行った分、
代償行為として誰かを救いたい願望も強いです。
そんな夢の片鱗をここでチラつかせました。
惚れてくれるなら、幸いだぜー。

余談なんだけども、ヒカコは結構男臭い。
原作HPの小説の中でもネクサスの次くらいに
華に欠けて、男が映えている気がします。
明菜だって、なんか男前な気がするし。
恋愛がちゃんとテーマになった回がないからかもしれんね。
村瀬薫 |  2012年05月31日(木) 23:50 |  URL |  【コメント編集】

●藤原ヘアーのワカメ先輩

久々のヒカコリライト、感想!

今回はワカメ回。
リライト前では1話からデュエルしていましたがリライト版では今回が初デュエルでしたかな?

ワカメ先輩、なんだかとんでもないドッキリ。
この人真面目な割にノリいいなあ。

そしてデュエル、やはりヒカコのデュエルは何か魅力的なものがあります。
OCG的な戦略を使いつつ本家のアニメ的な雰囲気も兼ねている、といった感じです。
神罰はなんだかテンション上がりました。
代行者ばかり注目されているけど神罰も何気にロスト・サンクチュアリの新カードだったり。

それと没の部分も面白かったです。
確かに本編の雰囲気には合わないかもしれませんが、ワカメの一面を見れたり兼平君の再登場だったりと良い感じでした。

そして久々、オウカ殿のミスチェックコーナー!
前に感想書いたのが4話のときだから約9カ月ぶり。
久々ってレベルじゃねえ!

>「《天空の聖域》の効果で、僕の天使族モンスターのダメージは発生しない。
 さらに《コーリング・ノヴァ》が戦闘によって破壊されたとき、
 後続の天使をデッキから特殊召喚することができる。
 本来ならばレベル4以下の天使族しか呼べない効果だが、
 《天空の聖域》があるとき、その効果が高められる」

コーリング・ノヴァの自爆特攻シーン。
本来のリクルート対象は”レベル4以下の天使族”ではなく”攻撃力1500以下の天使族・光属性”です。
まあ、この場合はパーシアスを呼んでいるので関係無いですけど。

>「これで僕の墓地の天使族モンスターは再び4枚になった。
 次のターンに引くカードは、《大天使クリスティア》。
 もう一度特殊召喚して、今度こそチェックメイトだ。
 僕のターンはこれで終了だ」

風霊術でバウンズされたクリスティアですが、バウンズ先はデッキトップで無くデッキボトム。一番下です。
更に言うと、メイン2でゼラティアスのサーチ効果を使っていますのでデッキがシャッフルされています。
ワカメ先輩がダークネスパワーを使ってデッキトップが何だか分かるのでもなければ、別にチェックメイトでもなんでもないはず。
……この人、勘違いした情報を元にわざわざ敗北フラグなセリフを言ってるのか。

オウカ |  2012年06月02日(土) 22:16 |  URL |  【コメント編集】

●ワカメ噛んで出直してこい

噛み噛み昆布っていうのを、頭が良くなるとか言われて、
小学生の時に給食で列に並んでた時に食べてました。
あれって、うち独特の風習だよなぁ……。


>オウカ殿

お久しぶりでございます。
いやぁ、こちらも更新ブランクが酷いことになってて申し訳ないです。
ちらほら顔出しているってことは、血刻再開も近いのかしら。

ワカメさん、初デュエルがずいぶんと遅れることになりました。
前の構成は前の構成で、世代交代の仲立ちという意味も兼ねていて、
なかなか存在感あるデュエルになっていた気もするんですけどね。
今回はそういう意味では、本筋との関連が薄めのデュエルになってます。
逆にデュエル自体に力の入ったデュエルなのかもしれません。
OCG戦略を生かしたアニメタッチのデュエルを目指しているので、
このお誉めの言葉はとても嬉しいです。
特に藤原さんがオリカないから、OCG風味が増しているのかも。

代行者ばかりあのストラクチャーは注目を集めていますが、
何げに《神罰》はすごくネーミングセンスのいいカードだと思います。
簡潔ながら、発展的な効果内容と条件を表しているカードです。
こういう簡潔だけどしっくり来るカード名はすごくいいなぁと思います。

没シーン、あれはあれで結構好きだったりするのですが、
何やら致命的にテンポが悪いので没にしています。
あれを書いてもさらに本編の描写必要になりますしね。
とはいえ、てんやわんやな感じ、可愛いなぁと思うのだけども。

そして、ミスがなんじゃこりゃあw
実際に回してないことが目に見える出来です。
そんなわけで早速直して反映しています。
早くTF7がこないと、余計にOCG知識がなくなってしまうw

そんなわけで、感想&ご指摘ありがとございました。
村瀬薫 |  2012年06月03日(日) 19:40 |  URL |  【コメント編集】

●増えるワカメデッキ!

遅ればせながら、感想をば。

まさかこのままリライト中断に・・・との懸念も吹き飛ばし、ダークネスの要素健在な藤原ワカメ颯爽登場!
青年たるもの、不気味さや暗さや中二病要素があった方が魅力的だと(ry

それとの対比になりますが、私にとって翼は苦手なタイプです。
翼に限らず、元気で明るく無鉄砲な人間には、危なっかしさを感じると共に、しばしば疎ましさを覚えることがあります。眩しすぎて、自分が陰気で冴えない臆病者であることを否応なく意識させられるからでしょうか・・。
しかし一方で、そのまま穢れ無き少年でいて欲しいという気持ちもあるのが複雑なところです。

・・・それはそれとして。
穢れ無き少年が、怪しい青年と「親しく」「交わっ」ちゃうんだ・・・などと考えると、心に光が差して鼓動が早くなります。ありがとうございます。
オネストも加わって・・・それでも心は無垢なまま・・・

自分の心に巣食う邪悪に惜しみない拍手を送りつつ、次回も楽しみにしています。
アッキー |  2012年06月13日(水) 02:04 |  URL |  【コメント編集】

●傍目から見たら怪しい人

時間が空いてしまいましたが、なんとか更新しました。
時間が空いたかと思えば、またゲームにのめり込んでますが、
なんとか更新できるように頑張りたいと思うけども、2章思いつかん。

てなわけで、根暗さと天然さといろいろ怪しい藤原さんの回です。
ダークネス要素前回出せなかったけど、今回は出せたぞ!
あんな儀式に没頭したんだから、根は酷い病気を患っております。

翼くんは傍から見てるのが一番楽しい奴な気がします。
傍においておくには、確かに危なっかしい。
身近にいるにも、藤原誰それさんのように身悶えしそう。
私も多分無意識に距離を置いてしまうタイプの子なのかも。

藤原さんのホモォ……まわりは異常。
翼ルート、オブライエンルート、佐藤ルートなどなど、
いろんな分岐を想像できそうでこわい。
あ、オネストはグランドエンドルートのパートナーですよ。
怪しいこと言っておきながら、意外と藤原は無垢な感じもします。

次回は多分、アッキーさん好みの作風になりかねません。
しかし、落とし方は決まったが、上げ方が決まらぬ。
どうしようかのぉ……。
村瀬薫 |  2012年06月14日(木) 21:37 |  URL |  【コメント編集】

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