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 砂上のエピタフ 
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2011.06.04 (Sat)

第1話 未知の強襲

隔週どころか、3週間経とうとしてた件。
思ったより筆が鈍ってるし、集中力散漫なようで……。
部屋がなければ、隔週は可能ではあるのかな。

平日は時間が思ったよりも取れないので、
更新はあっても土日になりそうな感じです。

あらかじめ原作HP掲載のために、HTMLタグを打っています。
こちらの掲載では、一部仕様が崩れてることをご了承ください。
(特にフィールドのタグのあたりは、改行が妙にフィーバーしてます)

ちなみに原作HP掲載時にこちらは削除しようかと思ったのですが、
感想コメントまで消えてしまうのも勿体無いので、記事は残そうかと思います。

【More・・・】


第1話 未知の強襲



 整った顔立ちの少年は髪を揺らし、ひた走っていた。
 ラーイエローの制服が乱れるのも気にせず、がむしゃらに。
 後ろから迫り来る重量感ある足音に追われながら。

 足を緩めるな。逃げなくては。
 速く、ひたすら速く、駆け抜けろ。
 純粋な速さならば、互角のはず。

「うおおおおおおおん! 待でーー、デュエルだーーーーー!!」

 障害物を頼るな。
 小手先の障害など、奴には通用しない。
 足場の悪い場所はいけない。
 多少の悪路など、奴はものともしない。

 ――なにせ奴はとんでもない力を持ち、四足歩行で迫り来る化け物なのだから。

 視界のいい場所、人目につく場所まで行かなくては。
 わざわざ森で探索していたなら、人目を避けているはず
 2m以上はある巨体と丸太のような豪腕。
 濃い体毛と、発達しすぎた筋肉。
 あの異形の獣人では騒ぎになり、どうにかなるはずだ。
 森の終わりまで走らなくては。
 その先なら人もいる。
 そこまで行けば、奴も――。

「俺に任せて!」

 どこからか少年の高い声が聞こえた。
 目の前からのようだが、姿が見えない。
 いや、確認している場合でもない。

「下がれ! 見れば分かるだろ!
 奴は人の手に負えるものじゃない!
 大勢の人目のあるところに引き付けるしか――」

「大丈夫! 俺ならやれる!
 いくよ!!」

 目の前の木々の間に、動く影が見えた気がした。
 そして、突如背後からズンと倒れる音が響いた。

「ぐおおおおおう!!」

 奴の悲鳴だ。思わず振り返る。
 化け物は倒されて、あおむけになっていた。
 向き合うように一人の小柄な少年が対峙していた。
 オシリスレッドの服が風にたなびき、立てられた髪が揺れている。

「ど、どういうことだよ……」

 ありえない。
 木から降りてきて、ジャンプキックでもしたのだろうか。
 だが、勝てる理由が見当たらない。
 木から降りてくる加速など、たかが知れている。
 速度は走っているほうが速いはずだ。
 それに体重も、奴の方が圧倒的にある。
 走行中の車に、自転車を投げてぶつけるようなものだ。
 物理的に、勝てるわけがない。

 だが、現に少年は化け物を倒していた。
 何が起こっているのか、全く理解できない。

「怪我はない? 大丈夫?」

 背後から少女に声をかけられ、呆然としながら返事をする。

「ああ……。オレは大丈夫だ。
 だが、奴は一体何なんだ。
 それに奴を倒してしまうあいつも一体……」

 『あいつ』と指差され、獣人を倒した少年は振り返った。

「俺は久白翼!
 間に合って良かったー!」

 親指で自分を指差し、名乗った。

「あたしは陽向居明菜!
 それにしても、どうして追われていたの?」

「あー、オレは黒永司だ。
 何とか助かったみたいで、ありがたい。
 そもそも追われるも何もだな……」

「ああーー、なんか力が抜けた~~。
 びっくりしたー。オメェ何をしたんだぁ~?」

 黒永の説明を中断するように、獣人の声が響く。
 低く濁った間延びした声。
 気だるげに起き上がるが、傷はまるで見られない。

「まだ、起き上がれるのか!
 おい、速く逃げるぞ!」

「おいー、逃げるなよー。
 オデはただデュエルしたいだけだー。
 なんで逃げるーー?」

「この後に及んで、まだデュエルとか抜かすのか!
 素性も何するかも分かったもんじゃない奴と、デュエルなんてしてられるか!
 おい、お前たちも早く逃げ――」

「――いいぜ! デュエルなら受けて立つよ!」

 翼は意気揚々とディスクを掲げ、構えた。

「って、ええええ!!
 そこで何で応じるんだ!?
 おかしくね?」

「うーん、そうでもないと思うよ」

 疑問を隠しきれない黒永に、翼は得意気に行った。

「だって、あいつデュエルモンスターズの精霊だよ、多分。
 デュエルしたくて、人を追いかけてきただけだよ!
 熊がエサのために、山から下りてくるみたいに!」

「その例えだと、お前が食べられることになるからな!?」

 黒永の疑問符は消えないが、状況は進んでいく。

「おおーし! なら、デュエルだぁー!!
 オデの名前は、イルニル!
 なら、こいつを付けるのだーー!」

 イルニルは懐からベルトのようなものを取り出し、翼に放り投げた。
 するとシュルシュルと翼の腰に巻きつき、装着されてしまう。
 紫色の絡みつく蛇のようなベルトで、不気味さを感じる。

「な、何だよ、これ……。
 ひょっとして、やっぱりただの精霊じゃない!?」

 さすがの翼も困惑が隠せない。

「安心しろー! 勝てば何ともない!
 そして、オデも付けている!
 勝負にスリリングさをプラスするだけなのだー!」

「そ、そうなの……。
 うーん、まぁ、デュエル始めようぜ!」

「 「 デ ュ エ ル !! 」 」


翼 VS イルニル



翼のLP:4000
イルニルのLP:4000



「……なぁ、陽向居って言ったか。
 とりあえず、あの翼って奴に任せて大丈夫なのか。
 例えば、あの距離から襲い掛かられたら、食われないか?」

「うーん、それは大丈夫だよ。
 翼なら取っ組み合いになっても、あの精霊には負けないと思う。
 さっきの飛び降りたときみたいに、あんな感じで負けないよ」

「デュエルモンスターズの精霊くらいなら聞いたことはあるが……。
 なぁ、ひょっとして、あの翼もトンデモ人間なのか?」

「ううん。ちょっと特別な力があって、精霊に強いだけ。
 それに翼には、精霊のことが分かるの。
 ちょっとあの精霊は他より意思の反応が弱いみたいなんだけど、
 単にデュエルしたいってだけみたい」

 断片的な情報を手に、黒永は考え込みながらうなずく。

「そうか……、ふむ。
 要するに、あの翼は精霊を無力化、または理解する力を持ってる。
 だから、何とかなる。そういうことか?
 って、まとめても意味が分からんが、そう納得するしかないのか!?」

「うん。大体そんなところかな。
 とにかく大丈夫だから、安心して。
 でも、黒永くん……だっけ?
 あんな森の奥深くで何してたの?」

「あー、それはだな~」

 明菜が問いかけると、黒永は目を逸らした。
 不審に思って、首を捻ると、明菜は立ち込める臭いに気がつく。

「これって……。タバコの臭い!?」

「……まぁ、うん。そういうことだ。
 吸う場所を求めて、少し遠出をな……」

「ええーー! ダメだよ!!
 山火事にでもなったら、どうするの!」

「ああ、それならほら、ポケット灰皿もある。
 そんな野暮は起こさない。
 ついでに、微香剤だって用意してある。
 今回は奴のせいで、使ってられなかったがな……。
 あー、少し安心したら、吸いたくなってきた。
 まだここなら人目もないし、いいよな?」

「ダメ! そもそも吸っちゃダメでしょ!」

「今時、固いこと言う奴だな……。
 まぁ、いいか。
 なら、大人しくデュエルの見物でもするか。
 勝たなきゃ罰ゲームでもあるみたいだしな」


「俺のターン、ドロー!」

 ベルトには惑わされたが、翼は意気揚々とデュエルを開始する。
 手札に目をすべらせ、はりきって2枚のカードディスクに差し込む。

「俺はリバースをセット。
 そして、《兵鳥アンセル》を召喚するよ!」

 黒い翼を広げ、イルニルを勇猛に威嚇する。
 白の羽毛の胸を張り、誇らしげに振舞っている。


《兵鳥アンセル》 []
★★★★
【鳥獣族・効果】
???
ATK/1500 DEF/1400


「俺はこれでターンを終了するよ!」

「オデのターンだー、ドロー!」

 イルニルは特別サイズのディスクを揺らし、大振りにカードを引く。
 手札と翼のモンスターに交互に目をやり、ニカッと笑った。

「鳥獣もいいよなー。オデもデッキに入れたいくらいだー。
 お前の鳥獣、元気そうで、オデもワクワクしてきたぞー!」

「ありがと! このデッキ、大のお気に入りなんだぜ!」

「だよなー! 大事に世話してもらってる感じ、そいつから伝わるぞ!
 でもな! オデのモンスターだって、負けないぞー!」

 張り切って腕をぐるんぐるん回した後、1枚のカードをかざす。

「手札から《融合》を発動するー!
 オデは手札の《幻獣王ガゼル》と《バフォメット》を融合させ――」


《融合》
【魔法カード】
手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を
融合デッキから特殊召喚する。


 場に融合の渦が現れ、ライオンに似た幻獣と、山羊頭の悪魔が吸い込まれる。

「行くぞー! 《有翼幻獣キマイラ》!!」

 白い翼をはためかせ、双頭の幻獣が降り立つ。
 大地を踏みしめ、アンセルに向かって、威勢よく咆哮する。


《有翼幻獣キマイラ》 []
★★★★★★
【獣族・効果】
「幻獣王ガゼル」+「バフォメット」
このカードが破壊された時、墓地にある「バフォメット」か
「幻獣王ガゼル」のどちらか1枚をフィールドに特殊召喚する事ができる。
ATK/2100 DEF/1800


「さらにもう一体、《ビーストライカー》を召喚するー!」

 大きなハンマーを肩にかけた獣人が姿を現す。


《ビーストライカー》 []
★★★★
【獣族・効果】
???
ATK/1850 DEF/ 400



「おいおい、融合による2体のモンスターの速攻召喚かよ。
 大味な戦術だが、これは決まるとでかいぞ」

 黒永は顔をしかめ、場を見守る。

「オデの自慢の動物で攻撃だー!
 『キマイラ・インパクト・ダッシュ』!!
 『ハンマー・ストライク』!!」

 キマイラの強烈な突進に、アンセルはひとたまりもなく吹き飛ばされる。


翼のLP:4000→3400


 そして、その影からハンマーを振りかぶる獣人の姿。

「すごいけど、もう一撃は通させないよ!!
 トラップ発動! 《ガード・ブロック》!!
 ダメージを無効にして、1枚ドローするよ!」

 翼の前に薄いバリアが張られ、ハンマーの鈍い音が響く。
 衝撃の反動の勢いを利用するように、翼はカードをドローした。


《ガード・ブロック》
【罠カード】
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。


「ふはー! 何とか防いできたなー!
 じゃあ、オデはこれでターンエンドだー!」

「なら、俺のターンだ、ドロー!」

 不利な状況が目の前にあるものの、翼は動きを止めなかった。
 むしろ、すぐにでも打破しようと、躍起になっている。

「俺は《帝鳥ファシアヌス》を召喚するよ!」

 顔は赤、首は青、胸は緑の、色鮮やかな羽毛のモンスター。
 キジモンスターの《帝鳥ファシアヌス》。
 豊かな羽毛が、強力なステータスを誇る。


《帝鳥ファシアヌス》 []
★★★★
【鳥獣族・効果】
自分フィールド上に存在する鳥獣族モンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

ATK/1800 DEF/1200


「ファシアヌスで、キマイラに攻撃だ!
 『プルーム・アタック』!!」

 すさまじい勢いで駆け出し、キマイラに体当たりをしかける。

「うおぅ! 攻撃力が低いのに向かって、来るかー!
 迎撃だ、押し返せー!  『キマイラ・インパクト・ダッシュ』!」

 キマイラも負けじと、大地を蹴り、加速をつける。
 その迎撃を見計らい、翼は墓地に手をかざした。

「負けるのに挑むわけじゃない!
 俺は墓地から《兵鳥アンセル》を除外して、
 その効果を発動するよ!
 ファシアヌスの攻撃力を400ポイントアップさせる!」

 墓地から風が巻き起こり、ファシアヌスを後押しする。


《兵鳥アンセル》 []
★★★★
【鳥獣族・効果】
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。
自分フィールド上に表側表示で存在する
鳥獣族モンスター1体の攻撃力は400ポイントアップする。
この効果は相手ターンでも使用できる。
ATK/1500 DEF/1400



《帝鳥ファシアヌス》ATK1800→2200


「何ぃー! そんな手で来るだとー!!」

 身を呈した突進の激しいぶつかり合い。
 その軍配は、風で再加速したファシアヌスに上がる。


イルニルのLP:4000→3900


「ぬぬぅ! だが、キマイラの効果だー!
 破壊されだとき、融合素材のモンスターを復活させる!
 オデは《幻獣王ガゼル》を特殊召喚だー!!」

「でも、これで俺のモンスターの方が上回ったよ!
 カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」











LP3400
モンスターゾーン
《帝鳥ファシアヌス》ATK2200
魔法・罠ゾーン
伏せカード×1
手札
4枚
イルニル
LP3900
モンスターゾーン
《ビーストライカー》、《幻獣王ガゼル》
魔法・罠ゾーン
なし
手札
2枚



 アンセルの追い風効果は、そのターン限りの効果ではない。
 心地よい風を身に受け、いっそう誇らしげにファシアヌスは胸を張る。
 負けじとガゼルは大地を踏みしめ、低く唸り声を上げる。
 ビーストライカーもハンマーを素振りし、攻撃に備えている。


「……なんか動物園みたいなことになってんのな。
 あのイルニルって奴も、こうして見ると、飼育員のおっちゃんに見えてくる。
 二人ともソリッドビジョンの動きで楽しんでるみたいだな」

「翼も大の動物好きだからねー。気は合うのかも。
 でも、デッキの回りはあまり良くない感じかな」

「そうなのか? 下級モンスターを上手く組み合わせていたが。
 罠のけん制も適度に働いて、手札も温存できているぞ」

 黒永の冷静な分析に、明菜は首を捻る。

「うーん、 翼のデッキの本来の動きは、そうじゃないんだよ。
 下級モンスターで上手く攻めるなんて、本当に珍しいの。
 手札なんていつもいくらあっても足りないような攻め方するのに。
 うかうかしてると、相手が攻めてきちゃうんじゃないかなー」

「そうなのか。早くペースを握りたいところだな。
 イルニルも場に2体のモンスターを残せている。
 奴だって、そろそろ仕掛けてくるぞ……」


「オデのターン、ドローだぁー!」

 イルニルは引いたカードを見て、ニカッと笑った。
 表情に考えていることがすぐ出る。
 それだからこそ、逆転の手を引いたと分かってしまう。
 ここからの強烈な反撃が予感される。

「オデは《ビーストライカー》の効果を発動だー!
 手札1枚、《キング・オブ・ビースト》を墓地に捨てる。
 そして、デッキから《モジャ》を特殊召喚するぞー!」


《ビーストライカー》 []
★★★★
【獣族・効果】
手札を1枚捨てて発動する。
自分のデッキから「モジャ」1体を特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
ATK/ 100 DEF/ 4100


ハンマーが金色に輝き、大地に思いっきり叩きつけられる。
すると、大地がぶるぶると震え始める。
茂みから、『もじゃーっ』と声をあげ、黒い毛玉のモンスターが現れた。


《モジャ》 []

【獣族・効果】
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地に存在するレベル4の獣族モンスター1体を手札に加える事ができる。
ATK/ 100 DEF/ 100


「なんか可愛いなぁ、そのモンスター!
 でも、わざわざ手札1枚捨てて、召喚したってことは何かの効果が……」

「その通りだー!
 墓地の《キング・オブ・ビースト》の効果発動!
 場の《モジャ》を生け贄に捧げて、墓地から特殊召喚する!!
 いっくぞー!! オデの自慢のモンスターだぁ!」

 モジャが低く唸り声を上げて消えると、地響きが鳴り始める。
 そして、茂みから巨大な黒い塊が、黄色の骨ばった四本足で這い出てくる。
 先ほどのモジャが成長して、発達した姿なのだろうか。
 黒い毛はところどころ逆立ち、王と呼ばれる者の威圧感を放っていた。


《キング・オブ・ビースト》 []
★★★★★★★
【獣族・効果】
自分フィールド上に表側表示で存在する「モジャ」1体を生け贄に捧げて発動する。
このカードを手札 または墓地から特殊召喚する。
「キング・オブ・ビースト」はフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
ATK/2500 DEF/ 800


「うひゃー! 《モジャ》のボスなのかな!
 《モジャ》と違って、体大きくって、怖い顔だー!
 あの毛の中、どうなってるんだろ……」

「ふふふー。あれは全部もっさもさの毛だぞー!
 魔力で一部を集中的に強化して、攻撃をするんだー。
 他にも使い方があって、子供を保護するときの揺りかごにもなる。
 攻撃・保護・運搬のどれにも使えるんだぞー!!」

「すっげー! そういう話もっと聞きたいなー!!」

「おいおいおい、変な話はいいから、大丈夫なのか!
 場に3体のモンスターが並んだんだ。
 一気に攻められたら、ひとたまりもないぞ!」

「そ、そっか! やばい!」

 黒永の発言で、ようやく翼はフィールドに気を取り戻す。
 翼もこのモンスターの出現までは想定していなかったようだ。
 伏せカードに目をやりながら、相手の攻撃を警戒している。

「いくぞー!! 《キング・オブ・ビースト》の攻撃!
 飛び上がれー!  『キング・ストンプ』!!」

 四本足を同時に屈伸させ、勢い良く飛び跳ねる。
 大きな体で空中から踏み潰そうと仕掛けてくる。

「リバースだ! 《ゴッドバードアタック》!!
 ファシアヌスを生け贄に捧げて、2体を破壊する!
 俺は《キング・オブ・ビースト》と《ビーストライカー》を破壊だ!!」


《ゴッドバードアタック》
【罠カード】
自分フィールド上に存在する鳥獣族モンスター1体を生け贄に捧げて、
フィールド上に存在するカード2枚を選択して発動する。
選択したカードを破壊する。


 ファシアヌスは赤い閃光に姿を変え、《キング・オブ・ビースト》を一閃。
 その勢いのまま、さらに《ビーストライカー》を弾丸のように貫く。
 しかし、まだ牙を剥いたモンスターは残っている。

「反撃されたけど、今度こそがら空きだぁー!
 《幻獣王ガゼル》! 攻撃だー!」

 飛びかかり、爪で翼を引き裂いた。
 ソリッドビジョンだが、思わず両手で身構える迫力。
 最初の決定打は、イルニルが与えたこととなる。


翼のLP:3400→1900


「カードを2枚伏せて、ターンエンドだー!」


「痛手は喰らったが、なんとか持ちこたえたか。
 奴もリバースを2枚仕掛けてきて、押さえ込む気だな。
 そろそろ、決めていかないと、まずいんじゃないのか」

「翼ー! まだ、手札揃わないのー?」

 明菜が焦れたように問いかける。

「揃ってないんだよ。サーチが足りないのかな。
 早くお披露目したいんだけどなー。
 イルニルのおっちゃん、きっと気に入るだろうし!」

「おいおい、相手が気に入るって、どういうことだよ。
 一応、変な器具つけられて、襲われてるようなもんじゃないのか?」

 黒永の冷静な問いかけに、翼はキョトンとした表情を返した。

「襲われてるんじゃないよ。
 おっちゃんは遊びに来たんだ。
 新しい動物が見たいんだよ。
 だから、俺の取っておきを見せてやるんだぜ!」

「よっしゃー! 面白い奴だな、少年ー!
 でっかい鳥もいるんだろー!
 そいつも見せてくれー!!」

 翼は右拳を握り、力を込めて応えた。

「ああ! 飛びっきりを引いてやるさ!
 俺のターンだ、ドロー!!」

 そして、翼も同じように快活な笑いを浮かべた。
 お互いに感情が、顔によく出る。
 裏表なく、デュエルを心から楽しむように。

「俺は《霊鳥アイビス》を召喚する!
 こいつは儀式の生け贄になったとき、1枚ドローできるモンスターだ!」

 水色のオーラを帯びた、白いトキが舞い降りる。
 幽玄な雰囲気を漂わせ、空気が澄んでいくように存在感がある。


《霊鳥アイビス》 []
★★★★
【鳥獣族・効果】
このカードを生け贄にして儀式召喚を行った時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
ATK/1700 DEF/ 900


 黒永はそのモンスターを見て、なるほど、と頷く。

「お前らが言ってた手札が揃うってのは、こういうことか。
 つまり、翼の狙い、そして切り札のモンスターは――」

 翼は勇んで、1枚のカードを天高く掲げた。

「儀式魔法発動! 《輝鳥現界(シャイニングバード・イマージェンス)》!!
 場とデッキから、鳥獣モンスターを1体ずつ生贄に捧げて、輝鳥を降臨させる!
 俺は場のアイビスと、デッキのレベル3の《恵鳥ピクス》を生贄に捧げるよ!!
 アイビスを生け贄に捧げたことで、俺はカードを1枚ドロー!」


《輝鳥現界》
【魔法カード・儀式】
「輝鳥」と名のつくモンスターの降臨に使用することができる。
レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
自分のフィールドとデッキからそれぞれ1枚ずつ鳥獣族モンスターを生贄に捧げる。


 鳥が供物(くもつ)として捧げられ、その魂は空に立ち上っていく。
 そして、空気がざわめき始める。
 風が吹き荒れ、空中に赤い光の粒が集まり始める。

「降臨せよ! 炎の《輝鳥(シャイニングバード)-イグニス・アクシピター》!!」

 翼の宣言とともに、赤い光は意思を持ったように動き出す。
 そして、半透明の鳥の形を成していく。
 鋭い爪を中心に、炎を放つ真紅の鳥が形成される。
 意思を付与された元素の集合体、輝鳥が今ここに現れた。
 体の周りに炎を(まと)い、地表を見下ろして、高く鳴いた。

「おおー!! すげー格好いい(たか)だー!!」

「だろ! だろ!!
 そして、こいつを儀式召喚した時に、効果が発動する!!」

 纏う炎に向けて、アクシピターが翼で指示を出す。
 すると螺旋を描きながら、イルニルに襲いかかる。

「『ルーラー・オブ・ザ・ファイア』!
 相手に1000ポイントのダメージだ!!」

「うおおおお!!
 これはなかなか痛いぞー!!」


《輝鳥-イグニス・アクシピター》 []
★★★★★★★
【鳥獣族・儀式/効果】
「輝鳥現界」により降臨。
このカードの属性はルール上「炎」としても扱う。
このカードが儀式召喚に成功した時、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
ATK/2500 DEF/1900



イルニルのLP:3900→2900


「まだ、アクシピターの攻撃も残ってるよ!
 ガゼルに攻撃だ! 『シャイニング・フレアクロー』!!」

 爪を付き立てて、ガゼルに向けて、滑空する。
 速さも鋭さも、アクシピターが格段に上回っている。
 身構えただけで、ほとんど抵抗できず、ガゼルは瞬殺された。


イルニルのLP:2900→1900


「よし! ライフが並んだ!
 俺はこれでターンを終了するよ!!」











LP1900
モンスターゾーン
《輝鳥-イグニス・アクシピター》ATK2200
魔法・罠ゾーン
なし
手札
2枚
イルニル
LP1900
モンスターゾーン
なし
魔法・罠ゾーン
伏せカード×1
手札
0枚


「儀式……。使う手札が多いはずだが、専用儀式でデッキから墓地に送るのか。
 ちょこまかとした鳥が多いのは、その生け贄のためだったのか……」

「ね。翼の爆発力もなかなかだよね!」

「爆発力っていうより、アドの消耗を抑えるのが自然で上手いな。
 ドロー補助できるモンスターを生け贄に捧げているし、
 さっき墓地に送った奴も、最初のアンセルみたいに墓地効果のある奴だろ。
 これならデッキ圧縮しながら、さらに戦術をサポートしていける。
 オシリスレッドのレベルのデッキとは思えないな……。
 まだ、実績がないだけで、これから頭角を現すってやつか」

 黒永は自分の推測を確認するために、明菜に目をやる。
 明菜はその解説に、はてな、を浮かべたまま、固まっていた。

「へ……。えと、アドとかデッキあっしゅくって、何……?」

 今度は黒永が面を喰らって、そして、ふむと納得した。

「……なるほどな。お前らがオシリスレッドなわけが分かったよ。
 直感派で、カード戦術の大局的な動きを意識してないわけだ……。
 まぁ、そういうやつの方が対戦では予測不可で厄介ではあるが……」

 明菜を置いてけぼりにしないように、黒永は言葉をまとめる。

「つまり、翼のデッキは効率よく儀式できるように、上手くできている。
 デッキ圧縮ってのは、デッキからカードを引いたり、不要なカードを墓地送りして、
 必要なカードを素早く手札に加えられるようにするってことだ。
 あいつの儀式はそのステップも含んでいて、さらに効率がいいんだよ」

 明菜は戸惑いながら、黒永の言葉を拾う。

「え……と……、つまり翼の【輝鳥】デッキはいいデッキってこと?」

「すごく大雑把に言えば、そういうことだ。
 この調子なら、よほどのことがない限り、勝てそうな感じだな」


「うおおお! オデのターン、ドロー!!」

 目の前の輝鳥に負けないように、イルニルは張り切っていた。
 間髪いれずに、リバースに手をかざす。

「トラップ、オープン!! 
 《正統なる血統》! 
 通常モンスターの《幻獣王ガゼル》を復活させる!」



《正統なる血統》
【罠カード・永続】
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターがフィールド上に存在しなくなった時、このカードを破壊する。


「今更、攻撃表示で下級モンスターをよみがえらせるだと!
 いや、違うな。 奴の狙いはあくまでその先か!」

 黒永の警戒通りに、イルニルは手札を掲げて、宣言する。

「場の幻獣モンスターを生け贄に捧げ、《幻獣ロックリザード》を生け贄召喚だぁ!!」

 地鳴りが起き、重装甲の獣人が、四本足で大地を踏みしめる。
 岩盤の鎧で身を固めながら、半身半馬のしなやかな動きはそのままに。
 目の前の敵に対峙し、その尻尾にまで緊張感を走らせ、相手を見据える。
 両拳を突き合わせ、闘志を高める。
 大地をその場で蹴りながら、駆ける準備をする。


《幻獣ロックリザード》 []
★★★★★★★
【獣戦士族・効果】
「幻獣」と名のついたモンスターを生け贄に捧げる場合、
このカードは生け贄1体で召喚する事ができる。
このカードが戦闘で破壊したモンスター1体につき、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
相手がコントロールするカードの効果によって
このカードが破壊され墓地へ送られた時、
相手ライフに2000ポイントダメージを与える。
ATK/2200 DEF/2000


「すげえ! 格好いいモンスター! それに、この感じ……。
 おっちゃんの切り札の、精霊のモンスターなんだな!!」

「おう! オデの一番のモンスターだぞ!!
 さあ、バトルだ!
 《幻獣ロックリザード》で、《輝鳥-イグニス・アクシピター》を攻撃!!」

 駆け抜けてスピードをつけ、アクシピターへと向かっていく。

「攻撃力が低いのに、向かってくる!
 なら、アクシピターで返り討ちに!!」

「おい、自分がファシアヌスで攻撃したとき、何したのかを忘れたか!
 負けるのに突っ込む馬鹿はいない! 奴にはまだリバースが!」

「!!」

翼がリバースに目を向けたときには、既にカードは開かれていた。

「リバースオープン、《幻獣の角》だぁ!!
 獣戦士モンスターに装備して、攻撃力を800ポイントアップさせる!」


《幻獣の角》
【罠カード】
発動後このカードは攻撃力800ポイントアップの装備カードとなり、
自分フィールド上に存在する獣族・獣戦士族モンスター1体に装備する。
装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し
墓地へ送った時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。



《幻獣ロックリザード》ATK2200→3000


 跳躍した瞬間、光輝く角を得るロックリザード。
 そのままアクシピターを討ち取り、軽やかに着地した。


翼のLP:1900→1400


「アクシピター!」

「まだだぞ! ロックリザードが戦闘破壊したとき、500ダメージを与える!」

 腕を突き出すと、その岩盤が飛び出し、翼に直撃する。
 追い討ちの一撃が、さらにライフを削る。


翼のLP:1400→900


「ふふぅ! さらに《幻獣の角》の効果でカードを1枚ドロー!
 ワッハッハ! 《デーモンの斧》を引いたぞぉ!!
 さらに装備して、攻撃力を1000ポイントアップ!!
 これでターンエンドだぁ!!」

 その岩盤に覆われた大腕に、禍々しい斧が装着される。


《デーモンの斧》
【魔法カード・装備】
装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分フィールド上に存在するモンスター1体を
生け贄に捧げる事でこのカードをデッキの一番上に戻す。



《幻獣ロックリザード》ATK3000→4000


「攻撃力4000! 翼のデッキで、どうやって超えるの!」

 不安げな明菜に、黒永が付け加える。

「それだけじゃないな。
 あのロックリザードは効果破壊すると、ダメージ効果がある。
 《ゴッドバードアタック》で倒したりしたら、2000ダメージを受けるぞ。
 さて、どう対処するんだろうな……」

「オデの自慢のモンスターを見たかぁ!
 さあ、お前のターンだぁ!」

 翼はデッキに手をかけ、目の前を見据えた。

「見せてもらったよ! おっちゃんの切り札!!
 じゃあ、俺の一番のフェイバリットも見せなくちゃいけないね!」

「ほほぅ! この土壇場でまだ挑んでくるか!
 いいぞ! 少年の全力を、オデも見たいぞー!」

「見せてやるぜ!
 俺はデュエル・スターを目指すんだ!
 この一番の見せ場を盛り上げれなきゃ、いつ盛り上げる!」

「来い! 俺の最高のカード!!
 ドロー!!」

 引いた瞬間、翼には伝わってきた。
 カードの脈動が、宿る精霊の鼓動が。
 このカードと一緒に、デュエルの高みを目指す。
 幼い頃からずっと夢見ていたこと。
 デュエル・スター。
 斬新なデュエルで、観客を最高に楽しませる者に与えられる称号。
 今、このドローで、自分のデュエルを切り開いていく。
 踏みしめる一歩一歩が、今はとてつもなく楽しい。
 デュエルアカデミアは、夢へと進む場所なのだから。

「いくよ! 俺は《英鳥ノクトゥア》を召喚だ!
 このカードを召喚したとき、『輝鳥』と名のつくカードを手札に加える!
 俺は手札に《輝鳥現界》を加えるよ!!」

 ふくろうのモンスターが、高い声で長く鳴く。
 空気がシンとなり、儀式の霊圧が高まっていく。


《英鳥ノクトゥア》 []
★★★
【鳥獣族・効果】
このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、
自分のデッキから「輝鳥」と名のついたカード1枚を選択して手札に加える。
ATK/ 800 DEF/ 400


「サーチカードか!
 多岐にわたる儀式デッキって奴か!」

「翼、引いたんだね! あのフェイバリットを!
 なら、勝てるよ! あの布陣だって、やっつけられる!!」

 明菜の声援に応えるように、翼は儀式魔法を天にかざす。

「儀式魔法、《輝鳥現界》発動!!
 場のレベル3のノクトゥア、デッキのレベル4の《冠を載く蒼き翼》を生け贄に捧げて――」

 鳥たちの魂が捧げられ、翼はエースカードを手に取った。

「――来い! 俺のフェイバリット!
 風の《輝鳥-アエル・アクイラ》!!!」

 緑色の光が集まっていき、鳥の形を成す。
 鋭いクチバシから、勇猛なワシの姿が形成されていく。
 精悍なる眼光で目の前を睨み付け、大空から見据える。
 黒みがかった雄大な翼を広げたとき、風は吹き荒れる。

「召喚時の効果だ!
 『ルーラー・オブ・ザ・ウインド』!!
 場のすべての魔法・罠を破壊するよ!!」

 大嵐が吹き荒れ、ロックリザードの角も斧も取り去っていく。
 翼の目の前に立ちはだかるもの。
 その脅威をすべて取り除くように、力強く風は吹いた。
 まるで護るかのように。
 無鉄砲な翼が、どこまでも自由に駆け抜けられるように。


《輝鳥-アエル・アクイラ》 []
★★★★★★★
【鳥獣族・儀式/効果】
「輝鳥現界」により降臨。
このカードの属性はルール上「風」としても扱う。
このカードが儀式召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。
ATK/2500 DEF/1900


 「なんつー強烈な効果だ……。
 確かに吹き飛ばしてしまえば、カード効果も関係ない。
 召喚時の強烈な効果が、【輝鳥(シャイニングバード)】デッキのウリってわけか」

「うん! ガンガン儀式してくのが、翼のデッキだよ!
 土壇場でも、跳ね返しちゃうんだ!」

 明菜が自慢げに語ると、黒永もしみじみ同意する。

「そうだな。野性的なまでの流れるようなプレイ……。
 いや、あいつは野を駆けるんじゃないな。
 天を舞うカードを操るんだ。
 だから、天性のプレイングセンス。
 久白翼、その決闘の腕前、見せてもらったぞ」


「おおおーー!!
 キリリとした瞳に、豪快な効果!
 少年のフェイバリットは、すごいなー!」

「だろ!! アクイラは最高なんだよ!
 そして、まだ俺はモンスターを召喚するよ!」

 最後の手札をディスクに差しこみ、手をかざした。

「《思い出のブランコ》だ!
 俺は墓地の通常モンスターを復活させるよ!
 アクイラの儀式で墓地に送った《冠を載く蒼き翼》!
 このカードでフィニッシュだ!」


《思い出のブランコ》
【魔法カード】
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。



《冠を戴く蒼き翼》 []
★★★★
【鳥獣族】
頭の毛が冠のように見える、青白く燃えるトリ。
ATK/1600 DEF/1200


 森に映える蒼き翼、赤い頭頂部。
 2体のモンスターが並び、勝敗は決する。











LP900
モンスターゾーン
《輝鳥-アエル・アクイラ》ATK2500、《冠を戴く蒼き翼》ATK1600
魔法・罠ゾーン
なし
手札
0枚
イルニル
LP1900
モンスターゾーン
《幻獣ロックリザード》ATK2200
魔法・罠ゾーン
なし
手札
0枚


「バトル!! アクイラの攻撃!
 『シャイニング・トルネードビーク』!!」

 アクイラは風を取り込み、竜巻を発生させる。
 竜巻の目となりながら、自らも回転し、くちばしから突撃する。
 天空から急降下する巨大なドリル。
 ロックリザードの岩盤さえも難なく打ち砕く。

「そして、トドメだ! 《冠を載く蒼き翼》!
 『ブルー・インパクト』!!」

 《冠を戴く蒼き翼》は、その蒼き翼でイルニルをなぎ払う。
 イルニルは大げさに尻餅をついて驚き、デュエルは決着した。


イルニルのLP:1900→1600→0


「だっはーっ! 負けたぞ、少年!
 いいデュエルだったー!!」

 イルニルは満足そうに、勝負を讃え、豪快に笑う。

「俺もでっかいモンスター見れて、楽しかったよ!
 また、デュエルしようぜ!」

 翼もまた快活に笑って、そしてディスクを携帯モードに戻す。
 地べたに座ったままのイルニルを起こそうと、歩み寄る。
 そのとき翼の目に、忘れかけていたものが飛び込んできた。

 ――紫色のベルト。

 負けるとスリリングなことがあるとは言っていた。
 今、イルニルは勝負に負けてしまった。
 何かが起こるとしたら、このタイミングではないのか。

 耳をつんざく高い金属音が鳴り響く。
 突然、ベルトは黄金色に輝きだした。
 イルニルは予想外とばかりに、ベルトを注視している。

「こ、これは!!?
 いつもの負けたときと、違うぞー!
 ウロボロスさん、どういうこと……!?
 こんなことされたら、おでは、おでは……ッ!!」

 地面を両手で叩きながら、血相を変えて、イルニルは戸惑い始める。

「少年、オデから離れろー!!
 今すぐ走って、オデから少しでも離れるんだっ!!」

 イルニルは必死に呼びかける。
 翼たちには何が起こっているか、分からない。
 しかし、尋常でない様子だけは否応なく伝わってくる。

「お、おい! 逃げるぞ!! 本当にヤバそうだ!」

「翼! 何が起こったか、分からないけど、言う通りにしようよ!」

 戸惑い後ずさる二人に反して、翼は近づいて肩を掴む。

「おっちゃん! どうしたんだよ!!
 大丈夫か!? おい、おい!!」

 ――そして、翼の指先からイルニルの感覚が伝わってくる。

 振動する大地のイメージ。
 爆発するマグマのイメージ。
 翼の体の中に、一瞬で駆け巡る大量の情報。
 ――精霊の感覚。イルニルの今の心を伝えるもの。
 デュエルの高揚で、今のいままで感知していなかったもの。

(それに……、この反応の弱さと、濁ったような感覚……。
 普通の精霊じゃないってことは分かってたけど、これは……!)

 今まで漠然と浮かんでいた違和感を理解する。
 翼が触れたなら、精霊の情報は一瞬で伝わってくる。
 正確に、克明に、翼はイルニルの生態を掴んでしまった。

(おっちゃんは、精霊でも人間でもあって、そして……。)

 ――今、爆発しようとしている。

「離れろー!!」

 イルニルは咄嗟に翼を突き飛ばし、翼は尻餅をついた。
 翼の体の中で疑問が駆け巡り、身動きができない。
 イルニルの巨体は浮かび上がり、大地が震えだす。
 岩が、小石が、周りの土が、イルニルを取り巻き、浮かんでいく。
 渦巻く粉塵を身にまとう、イルニルの姿。
 まるでロックリザードを象ったような粉塵の塊になっていく。

(まずい!!)

 翼は今すべきことを悟り、両手を目の前にかざした。
 翼の瞳が青色に輝き、体が緩やかな光を放つ。

「お、おい! あいつ何やってんだよ!!
 それに、あの光はなんだ! これから何が起ころうと――」

 爆発音が鳴り響き、森が揺れる。
 粉塵が撒き散らされ、その傍にいる翼は――。

「翼!!」

 明菜の必死の悲鳴が響いた。
 翼がまさに粉塵に飲まれようとしたそのとき。

 ―― 一際、翼を囲う光が強く輝く。
 翼の目前で、粉塵は勢いを失い、さらさらと落ちる砂になっていく。
 翼の手の届く範囲だけ、暴走する粉塵が無力化されていく。

「これは一体、どういうことなんだ……」

「これが……、翼の力なの」

 唖然とつぶやく黒永に、明菜が答えた。

「翼には、精霊を理解する力がある。
 そして、精霊の力を引き出して、操作する力も……。
 だから、今、暴走した精霊の力を無力化してる……んだと思う。
 あたしにも何がどうして起こってるかは分からないんだけど……。
 翼にはそういう力があるんだ。でも……」

 明菜は指差しながら、震える。

「届かないよ!
 真ん中のイルニルさんを抑えないと、収まらないよ!!」

 イルニルは粉塵を吐き出す、台風の目となっていた。
 あの核を押さえなければ、この暴走は収まらない。

「分かっている!
 けど、でも、おっちゃんにそんなことは!!
 もう、おっちゃんにエナジーはほとんど残ってないんだ!
 これ以上奪ったりなんかしたら、消えちゃうよ!!」

 翼は触れたから分かる。
 イルニルの中の、精霊の力のことが。
 あの豪快に笑うおっちゃんの姿が、翼の脳裏によぎる。
 何とか助けたい。
 またデュエルしたいのに。
 もっと動物の話も聞きたいのに。
 でも、この今発生している効果は、つまり――。

「もう、助けられ――ない……?」

 核は今にも爆発しそうだ。
 まだ、これは前兆に過ぎない。
 本当の爆発が起きたとき、翼の力で果たして――。

「――君は本当に、未熟で甘い」

 どこからともなく、澄んだ声が響き渡った。
 風が一瞬にして、雰囲気を変えた気がした。
 あの粉塵が勢いを失っていく。
 その向こうに見える影。
 イルニルのおっちゃんの巨体と、そして――。

 ――宙に浮かび、イルニルを後頭部から鷲掴みする妖艶な美青年。

 まだ起こる風に、腰まである長い髪をなびかせながら、青年は翼を見下す。
 ――翼と同じ、その青く輝く瞳で――。

「何度でもこうする機会はあったはずですよ。
 それをしないのは、君の甘さであり、弱さです。
 君を打ち砕きたいほどに、その弱さが腹立たしい――」

 歌うように、ゆったりとした語り口。
しかし、突然語りだす言葉は意味が通じない。
 だが、翼にはあの力が分かる。
 あの力は、間違いなく自分と同じ力で、遥かに強くて、そして――。

 ――イルニルを打ち砕こうとしている。

「やめろおおおおおおお!!!」

 ガラスが割れるような音がした。
 イルニルは、砕け散った。
 ベルトが無造作に、その場に落ちた。
 粉塵はやみ、森にようやく沈黙が戻る。

 翼は青年をにらみつけた。
 ――あのおっちゃんを打ち砕いた、目の前の者を許せない――。
 拳を握り締め、長身の青年に向けて、歩みだす。
 見れば見るほど、異様な風貌。
 長く透き通るような髪と、体温を感じさせない白い肌。
 細身の顔はたじろがずに、翼を見下している。
 一触即発の緊張感。

「こらこら!! そこまでナノーネ!!!」

 両手を広げ、二人の間に割り込む。
 中分けの金髪と、おしろいを塗りたくったような真っ白な顔。
 ハイセンスすぎるブルーのエリートコート。
 アカデミアに入学した誰もが、最初に覚える特徴的すぎる教師――。

「クロノス先生!?」

 怒りに水を差され、翼は動揺の声を上げる。

「ミスター斗賀乃! 生徒を救ってくれたことは感謝するノーネ!
 でも、その剣幕は、ワケ分からなイーノ!!
 その力のことも含めて、ワタクシ達に今度こそちゃんと説明するノーネ!!」

 クロノスは、斗賀乃と呼んだ青年に詰め寄る。
 斗賀乃はやれやれ、と気のない素振りをした。

「クロノス先生、あなたに話すことはありません。
 そして、生憎協力する気もありません。
 私は単に、この少年に興味があっただけですから。
 もっとも、その興味も今失われそうなのですがね――」

 クロノスを押しのけ、斗賀乃は翼に向き直った。

「その力で何をためらうと言うのです?
 君が望んで行動するなら、アレを鎮めることもできました。
 君が力に恐れを抱くから、何もできなかったのです。
 そのままでは、君は何者にもなれませんよ」

 全てを見透かすように、翼に語りかける。
 再び、胸の中から、怒りがこみ上げる。
 胸をかきむしりたくなるような苛立ち。
 同時に、押さえ込まれるような圧迫感。
 それは、斗賀乃の言ったことが、すべて本当のことだから――。

「でも、打ち砕くなんて許せない!!
 あんな気のいいおっちゃんだったのに!
 命を奪ったりするなんて!!」

 翼の感情的な糾弾。
 眉一つ動かさず、斗賀乃は見下し続ける。
 冷たく強い怒りを込めながら。

「正論を言われて反論しようがないから、感情に訴えるのですか。
 児戯じみた論理のすり替えです。
 そうやって、ずっと同じところを周っていればいいでしょう」

「何を言って――」

「翼くん」

 斗賀乃は翼の怒声を遮るように、突然名前を呼びかける。

「君が行動しないから、失ったんですよ。
 そのまま自分の命も失えば、君でも悟るのでしょうかね。
 ですが、好都合なことです。
 君は器には相応しくない」

 斗賀乃は振り返り、はき捨てるように続けた。

「その力に引かれ、争いが巻き起こるでしょう。
 そして勝手に突っ走って、野垂れ死にでもしなさい。
 宿る魂にとって、その方が好都合でしょう」

 スタスタと歩いて、斗賀乃は去っていく。
 追おうとする翼を、クロノスが腕で阻んで止めた。

「あんなに感情を露わにするミスター斗賀乃は初めてナノーネ。
 セニョールは、今は近づかない方がいいノーネ」

「でも、あんなことを言って黙ってられるか!
 斗賀乃って、あいつは一体――」

「斗賀乃、先生だ。
 まだ授業を受けてないから、覚えていないのか?
 先生に向かって、『あいつ』なんて言ってはいけないな」

 諭すように、柔らかな声が降りかかる。
 オベリスクブルーのエリートの白服、細身の長身、肩まで伸びた少しクセのある髪。
 心配げに翼を見やり、語りかけた。

「僕は藤原優介。
 クロノス先生と一緒に、この事件を追ってたんだ。
 君に起こった出来事を、聞かせてくれないか?」

「君も怪我はないよね?
 僕は早乙女レイ。
 藤原先輩たちと一緒に、僕も事件を追ってるんだ」

 ボーイッシュなファッションの少女が飛び出て、明菜に声をかけた。

「う、うん、あたしは平気だけど……。
 翼も何とか無事だし、黒永くんも平気――ってあれ……?」

 いつの間にか黒永はいなくなっていた。

(あ、そっか! 先生が来たから!!)

 タバコの臭いに気付かれるとまずい。
 ちゃっかり、去っていたのだろう。
 デュエルのときの解説も鋭かった。
 ずっと危険を訴えていたことも、今なら正しいと分かる。
 思い返せば、最初から最後まで抜け目のない人だった。

「二人とも大丈夫そうだな。
 この一連の事件。
 被害は少ないんだが、分からないことが多い。
 君たちの情報を聞かせてほしいんだ」

 藤原はまとめるように、二人に語りかけた。
 レイが前にちょんと名乗り出る。

「僕たちは、人呼んで『フリークス・バスターズ』!
 怪人の話を聞かせてほしいんだ!」


 三人から誘われて、翼と明菜は巻き込まれていく。

 波乱のアカデミア生活が、これから始まっていく。




第2話 究極VS究極!? クロノス先生の挑戦! に続く...
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12:16  |  ヒカコリライト  |  TB(0)  |  CM(8)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●ざっかん

>つばさ&あきな

 ゴーストスイーパー的なお仕事をしている2人組にしか見えないw

>「僕たちは、人呼んで『フリークス・バスターズ』! 怪人の話を聞かせてほしいんだ!」

 と思ったら、お前らがかよw


 そんなわけで、リライト第1話。
 なんか斗賀乃先生がやたらとカッコよくて別人に見えるが、大丈夫か?


 デュエルもストーリーも、より素直になった気がします。
 アドとかデッキあっしゅくって、何……? は、個人的に好み。


 冷静に考えてみると、エースモンスターの能力が、基本的に相手の場のカードぶっぱな主人公って、けっこう斬新じゃね?

豆戦士 |  2011年06月04日(土) 16:39 |  URL |  【コメント編集】

●濃厚な1話

おおー、リライト1話はずいぶんと濃厚。
翼君&明菜ちゃん以外にも黒永さんにイルニルさん、トガちゃん、クロノス先生、レイちゃん、ワカメと1話から真六武衆並の大量展開してきますねえ。

イルニルさんは交換が持てる人です。
死んだっぽいですが、ヒカコwikiにある幻獣オリカを見る限り再登場の余地はあるのかな……?

トガちゃんは初っ端から飛ばしすぎww
いきなり強烈な印象を植えつけてくるなー。

翼君明菜ちゃんとワカメ&レイちゃんの関わり方も変わった様子。
カテゴリ分けはリライト版ではカットされるか、さらっと話題に出るだけなのかな?

とりあえず個人的な意見でまとめさせてもらうと、1話から他では見られないような個性的な展開を出しているので、新規の読者から興味を持ってもらいやすいかな、と思いました。
だって1話目から精霊やら儀式やら謎パワーやら謎先生やらGXキャラで豪華すぎるんですもん。
オウカ |  2011年06月04日(土) 22:19 |  URL |  【コメント編集】

●大人が自重しない

>豆戦士さん

○お仕事するつばさ&あきな

 おまいら何やってんだよwwwな、ノリです。
 つべこべ言わずにデュエルにしたら、流れが意味不明になった! キャラ説明をプロローグにやらせたのも、このためですね。
 方向性が2話で見えてくるようになりそうな感じです。
 今は話の要素をちりばめた感じに近いかな。


○素直なデュエル

 デュエルは敢えて控えめにして、翼の儀式が映えるように仕上げました。その分、退屈しないように、描写の方で盛り上げ補完した感じです。
 確かにエースって、遊戯王アニメだと、出しやすさが重視されがちな感じがしますね。個人的には実際に突破性能あるほうが、使いやすい気もするんですけどね。
 黒永の解説も詳しめで、前よりは初読者が触れやすくなったかと思います。
 でも、明菜がアホの子みたいだw いや、翼も明菜も、決闘を感性でやってるから、実際はこんなもんなんですけどね!

○大人が自重しない

 ウロさんとか斗賀乃さんが映えてしまう私は、次辺りから、スラクラ並みのハードボイルド登場人物年齢層で書いたほうが、適している感じがしなくもないw
 どうして少しの登場シーンなのに、あいつらあんなに目立つのw わけがわからないよ!
村瀬薫 |  2011年06月05日(日) 10:19 |  URL |  【コメント編集】

●時間圧縮

○濃厚~

 ぶっちゃけ旧1~3話の要素を1話に詰め込んでる感じですね。藤原とレイは出さなくてもいいかな、とも思ったのですが、出しても違和感なかったので、そのまま出しました。

○イルニル再登場?!

 これはノーコメント。でも、リライトの一つの機軸になることは確か。好きな人は結構、好きなノリになりそうです。
 出来次第では、「ヒカコはとりあえず4話まで読め」的なノリになるかもしれないかも……!?

○斗賀乃先生

 やーりーすーぎーたー!w
 ウロボロスより目立っちゃうこの人。本来は第3勢力のはずが、どうしてこうなった。
 台詞一つ一つの密度が濃すぎるのも問題であるw

○その他変更

 カテゴリは没になりそうな悪寒w 見事に死に設定化してましたしねw 個人的にはシステマティックで好きではあるんだけどw DM版部活みたいなノリで。 当初はカテゴリバッジ取得の対戦物語みたいな構想もありました……。
 そんなこんなで、バスターズのつながりで、みんなは一緒に行動する感じになるかな、と思います。この辺も2話で広げた風呂敷を畳む感じです。

 確かに思い返すと、1話だけで、ヒカコの形的な特殊な要素を結構出せてますね。

なんだかんだ、書いてみてよかったなぁ、と好意的な感想受けると思います。

 お二人とも、感想どもどもです。
村瀬薫 |  2011年06月05日(日) 10:29 |  URL |  【コメント編集】

●「俺の輝鳥は53万体です」

ほとんど新規作品だ!! 編。
てっきり1話以降は文章の修正・追加が主だとばかり……!

お初デュエル、私も良かったと思いました。
翼君にとってはらしくない戦い方かもですが、十代で言う
序盤はレベル4ヒーローで戦って、ラストは融合でガッチャ!
な部分のおかげで、デッキコンセプトや方向性が分かりやすくなってる!
なんだろう、甘いものを食べて「やっぱ甘いのは食えねえ!」って言わせて、
このキャラは甘モノが苦手って教えている感じ……はちょっと違うかw


これは逆に蛇足になるかもですが、輝鳥さんのカード的な意味での、
解説が本編にもう少しあっても良いかも。新規さん向け的な意味で。

本編中であったのが「出したら、すっごいよ!」くらいだったので、
見てすぐに分かる部分、攻撃力やレベルとかの共通している部分を
印象的にするのは大事かなとか思っていたりします。

ZONEさんも「私の時械神は10体です」っと、
デッキ自己紹介していましたしね。
割とこういう感じのセリフって、忘れられないインパクトがある?


ついでに冠を頂く蒼き翼はつい、ホイホイされます。
登場の度に突っ込みたいくらい、ホイホイ。

トガちゃん(?)は3回目なので突っ込むべきか自重すべきか、
突っ込みます。……かなり目立ってやがる!
以前より首挟む度が増える感じなのかな?

ある意味で主人公より目立つ衝撃発言の数々なのですが、
気にせずこのままこの路線を突き進んで欲しい。
こう言ったら変なのですが、極端に分類すれば
「子供」VS「大人」な要素は強いので、ラスト戦がもっと冴えそう!
kunai |  2011年06月05日(日) 14:09 |  URL |  【コメント編集】

●元素が先に尽きるw

>kunaiさん

そんなこんなで、ほぼ新作品です。最初だけ。
でも、トータルではそんなに流れは変わらないのですよw
予測はあれこれ飛び交ってるようですがw


デュエルは敢えて加減してます。
「らしさ」は確かにそういう流れになってるかもしれません。
初期十代的な感じは確かにありますね。
切り札を見えやすく、映えやすく配置した感じです。

自己紹介かぁw
それはkunaiさんがフリーザ様のアレが好きなだけじゃ(殴
でも、確かにまとまりますね。
なんだかんだで、系統だったデッキですし。
惜しむらくは翼がべらべらしゃべるのも、
明菜が説明するのもあまりそれっぽくないこと。
藤原辺りにまとめさせてみるかなw
ちょっと考えてみましょう。

《冠を戴く蒼き翼》は古参ホイホイ。
DM5では序盤の主力だった人もいるはず!
初回からの登場に昇格しました!

トガちゃん、言及されすぎワロタ。
でも、確かにkunaiさんの言うとおり、
ヒカコって子供VS大人なところがあるんですね。
もう気にせず、書ききろうかと思いますw
村瀬薫 |  2011年06月05日(日) 16:00 |  URL |  【コメント編集】

●忘れた頃にやってくる男!スパイダーマッ

やぁやぁ、村瀬さん。お久しぶりー。
私です。きつね丸です。お元気でしたか?
ちなみに私はわりと元気です。イェー。

リライトも順調なようで、何よりでございます。
けっこうな勢いで展開が変わってますね。
まぁ、色々と言いたい事はあるんですけど、
今回コメントしにきたのはそれが目的じゃなくてですね、

http://protan.blog.shinobi.jp/

村瀬さんがご存知かどうかは不明なんですが、
現在プロたんさんがHPの運営の手間を減らすために
色々とコンテンツ投稿の規定を改変していらっしゃるのですが、
その中の『現在お断りしている要望』という中に、

・小説の修正時にまったく異なる物語に変更したい。

というのがあるんですよね。
まぁ何が言いたいかというと、これって今みたいにリライトしているのを
修正みたいな形で送っても掲載できないのではないかと思うのです。
もちろんプロたんさんがOKを出せばいいかもしれないですが、
一度でもそういう前例が出来てしまうと規定した意味がないので、
おそらくは無理と言われるのではないかと・・・。

まぁ、少なくとも今の状態のようにブログで掲載する分には
何の問題もないと思うので、まんざら無駄という訳ではありませんが、
原作HPに掲載というのは難しいんじゃないかな、と思います。
ヤル気をブレイクするような事を言って申し訳ないですが、
今の内に言っておこうかなと。感想でもないコメですみません。

きつね丸 |  2011年06月06日(月) 02:32 |  URL |  【コメント編集】

●忘れ去られそうでギリギリ忘れられないブログ

その規制のくだりは見てましたが、
管理者の負担軽減という観点なので、
私の場合別にいいような……、と思いつつ、確かめてなかった!

管理者の負担という意味では、格別の負担はなさそうだとは思います。
私の場合、見ての通り、HTMLまるごと送ってますしね。
極論すれば、プロたんさんはそれをアップロードするだけになります。
私がリンク指定とかミスっても、そのまま掲載されてるのも確認しましたしw

内容も『まったく別』の解釈の意味合いもありますしね。
(チェックポイントや要点は変わらないのに、内容まったく別と言えるか)
とはいえ、これが認められれば、他の事例に影響するとなれば、
拒否されることもあるのかな、と思います。
あちら次第です。私がどう解釈しても、あまり意味がありません。

……てなわけで、個別事例として、メールで問い合わせておきます。
ですが、あくまで私の手法とあちらの管理都合による今回の事例であって、
普遍的に適用されるリライトの定義等に関わる回答は求めません。
なので、ブログ書き込みで大々的には聞きません。
これまで前例があって、頻繁にありそうな事例ではないですしね。

その結果は、後で結論(場合により+α)だけ公表しますが、
プロたんさんからの返信はおそらくは来週以降のこと、
しばらく先の発表になりそうです。気長にお待ちください。


ちなみに、掲載ムリでも、このまま続けますよw
もう構想やデュエル構成は仕上がってるんだよw
ifとか番外編的な位置づけでも、残してやりますぜw
基本的にどのお話も、ヒカコ関係なしに読んでも、
単体で楽しめる話も半分以上になると思いますし。

この企画の根本的なご心配をいただき、ありがとうございまする。
……グダグダいつまでも書く書く詐欺で延ばしてるから、こうなるんだよ!w
村瀬薫 |  2011年06月06日(月) 19:09 |  URL |  【コメント編集】

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